新生児沐浴演習

 

 
こんにちは前橋准看護学校です。
 
今日は沐浴演習の様子をお届けします。
沐浴は赤ちゃんの素肌の清潔を保つだけではなく、沐浴による新陳代謝や血液循環を促し、赤ちゃんの哺乳意欲を高める等の目的があります。この目的を意識しながら看護技術を学んでいきましょう。
 

演習で使用するこの人形は沐浴人形といって、本物の赤ちゃんと同程度の重さになっています。人形だからといって片手で持とうとすると、その重さにびっくりします。赤ちゃんて見た目は小さいけれど、抱っこしてみるとずしりと重みを感じるんですよね。

 

 

さらに首をしっかり支えてあげないと、本物の赤ちゃん同様、首がすわってないので、グワングワンと動いてしまします。

赤ちゃんの体にガーゼをかけるのも忘れてはいけません。特に生まれたれの赤ちゃんは、裸だったり、何かに包まれていないと不安を感じる子が多いそうなので、ガーゼをかけて安心してもらいます。

人形で行う演習ですが、本物の赤ちゃんと接するように声かけを行ったり、こちらの緊張が伝わらないように配慮しながら沐浴を行います。本当の赤ちゃん、本当の患者さん。常に自分が接しているのは生身の人間で、演習ではなく本番だ、と意識することが大切です。
 
沐浴で裸になった時は、傷や肌トラブルの異常がないか観察する機会にもなります。沐浴は異常の早期発見・早期治療にもつながるのです。
 
沐浴は清潔を保つだけではなく、スキンシップの場でもあります。まだ喋れない赤ちゃんにはスキンシップをすることで愛情を伝えます。
 
また産後の母親にとって親子のスキンシップは我が子に対する愛情形成を促進させるのでとても重要です。病院や産院によっては看護者が母親に沐浴指導をする所もありますので、お母さんに正しく教えられるようきちんと手順や注意事項を覚えておきましょう。
 

赤ちゃんに服を着せるのも慣れないと難しいですね。服に腕や指をひっかけると怪我につながるおそれがあります。自分の手を使い服の中へ赤ちゃんの手足を先導してあげます。

 
 

 
赤ちゃんの世話をする時は前傾姿勢になることが多いので、腰への負担がつらいんですよね。元気な生徒たちで辛いのですから、産後のお母さんはもっと大変なんだと思います。
赤ちゃん、母親、両方の立場にたって考えることが大切ですね。