与薬の演習

『よやく』と聞くと一般的には『予約』という言葉が頭に浮かびますが、今回は『予約』ではなくて『与薬(よやく)』の演習です。

 

演習について

与薬というのは、患者さんの症状に合わせて適した薬を与えることです。生徒たちも初めての演習、どんな様子で進められるのか、写真とともにお伝えします。

 

生徒が真剣に見つめる先にあるのは

オレンジジュースです。与薬の演習ではジュースを飲み薬に見立てます。

 

錠剤はラムネを使用しています。美味しくても用法容量は守っていきましょう。

 

薬を与える患者さんを間違えてしまったり、用法容量は違っていたら大変なことですよね。このような与薬にまつわる間違いを防ぐための確認事項が設けられています。

与薬の際には【正しい患者、正しい薬剤、正しい用法、正しい用量、正しい時間】からなる、与薬の5Rというものがあります(Right=正しいこと)*1。5Rを遵守することで、与薬の安全性、正確性を確保します。

 

生徒が手に持っている書類に書き込んだり、注意深く内容を確認しています。この書類は医師により作成された与薬の指示書です。指示書には患者さんの氏名、年齢、与薬する薬剤の名称や薬効、用法等が記載されています。看護者は指示書にしたがい、与薬の5Rを確認しながら患者さんに薬を与えます。

 

どうやったら薬が飲みやすいのか、患者さんの状態や年齢なども考慮します。お年寄りであれば誤嚥や飲み残し等、小さな子どもであれば苦味や恐怖感などに配慮して正しく服薬できるようにします。

 

 

舌には苦味の感じにくい部位があるそうです。その特性を理解して、苦い薬を飲んでもらう際には、舌の苦味を感じにくい部位に薬を置いたりすることで、飲みにくさを緩和することができます。

 

薬を飲む患者さんの身になって想像すること、つまりは思いやりが今回の演習でも重要になってる気がしました。

 

与薬の原則を守り安全な処置を行い、患者さんとコミュニケーションをとることで安心して服薬してもうう。そんな看護が目指せたらいいですね。

 

それでは、また次回の更新で。

 

 

おしらせ

一般入試第1回目の出願締め切りは11月20日(月)となっています。第1回目での出願をご検討されていいる方は書類取り揃えの上、所定の出願方法にて願書一式をご提出ください。

また、今後の入試日程については下記のリンク先よりご確認ください。よろしくお願いいたします。

maebashi-junkan.studio.site

*1:【正しい目的】を加えて与薬の6Rとすることもあります。また名称は教科書等によって多少違うことにもご留意ください