おいしい演習

皆さんはゴハンの時間、お好きですか?今日の演習には美味しいゴハンが登場します。

 

 

今回は食事介助の演習です。食事介助とは患者さんの症状に合わせ、適切な栄養を摂ってもらうことと、美味しいものを食べて気持ちも満たしてもらうことが目的です。

自分で食べる時と、人に食べさせる時は勝手が違います。それに健康な人が食べるのではなく、患者さんに食べさせるので注意を払わねばいけない事があります。食事介助はどんなことに気を付ければいいのか、習ったことを思い出しながら演習スタートです。

 

 

 

視力が低下している患者さんを想定しての食事介助。患者さんの手を持って、ドコに何が置いてあるか教えているところです。一口に「介助」といっても全部を助けてあげるだけではないのです。

 

患者さん自身の力で食べられるのであれば、その意思を尊重します(※もちろん、医学的、看護的な観点から問題がないことが前提です。)

 

“自分で出来る”ということは精神的な支えになったり入院中の身体機能低下の予防につながることにもなります。

なにより、ゴハンの時間て楽しいですよね。入院期間で、ゴハンの時間を楽しめるのはとても大切なことなんです。

 

自分で食べることと人に食べさせること、似ているけれどまったくの別物ですね。

 

 

 

次は、麻痺のある患者さんを想定した食事介助です。

 

 

この写真のケースではどんなことが考えられるでしょう?
身体の半身に麻痺がある場合、麻痺がない方(健側:ケンソク)を下にします。健側が下になっていることで、重力によって食べ物が自然と喉の方に集まり飲み込みやすくなります。正しい飲み込みができれば、むせたり気管の方に入ってしまうの防ぐことができます。

 

 

どの姿勢が患者さんにとって適切なのか、症状にあわせて調整したり、声をかけたりして体調にも気を付けます。



 



演習で使ったゴハンは先生が作ってくれました。味見させてもらいましたが、がっつりゴハンと一緒に食べたくなっちゃいました。

 

「残ったら後で食べようね」
先生とそんなことを話していたのですが、売れ行きがよくて残りませんでした。

 

 

ゴハンの時間てやっぱり楽しいですよね。病気やケガをしていても美味しいゴハンを食べると心は元気になるものです。患者さんにとって食事を助けることは、心のケアにもつながっているのかもしれません。

それじゃぁまた次回の更新で。ごちそうさまでした。