関節可動域運動

こんにちは前橋准看護学校です。

今日は2年生の演習にお邪魔させてもらって、演習の様子を撮影してきました。 
 
今回は上の写真のような器具を使用していました。分度器に棒がくっついたような形をしています。
 
これは角度計といって患者さんの関節がどれくらいの角度まで動くのか(関節可動域を)測定する器具です。
患者さんの関節可動域がどの範囲(角度)までなのか測定した上で最適な看護ケアを行うことができます。患者さんの状態にもよりますが、ベッドの上で寝たきりで身体を動かさずにいると皮膚や筋肉・腱、軟骨等が固まり関節可動域が制限されてしまいます。これを関節拘縮(カンセツコウシュク)と言います。
 
角度計で患者さんの関節可動域を計測⇒無理のない範囲で関節拘縮を防ぐ「関節可動域運動(訓練)」を実施していきます。
 

 

 

まずはテキストを読んで、角度計の使い方や関節可動域運動の狙いなどを理解しましょう。
看護に関する用語は漢字や言い回しが難しいこともありますし、テキストだけではわかりにくい点があるので、先生と一緒に動きながら学んでいきます。
 
まずは生徒どうしペアで話しあって角度計で測定してみます。器具を手にして使い勝手や正しい測定のしかたを一つずつ確認していきます。

 

自分の身体ではなく相手(患者さん)の身体を測定するので、どこまで動かすことができるのか分からないし、測定時に不快感を与えないように注意します。
 
 
初めて行う演習では生徒だけでは分からない点もあります。そんな時は近くで見守っている先生に声をかけて、質問してみましょう。ただ教えるのではなく、どうしてそう思ったか、なぜこの処置をするのか等、丁寧に看護の意義・目的を伝えてくれます。
 
 

 

看護の知識や技術を頭に詰め込むのではなく、正しく理解できるようにするのが看護学校の役割です。その為に本校の先生たちは熱心に優しく教えてくれますよ。
 
角度計の測定法を学んだら次は関節可動域運動(訓練)です。
 
 

 

 

 
 
 
生徒どうしで動作の確認。テキストと自分の動きを比較しチェックしていきます。
 

 

途中でペアを先生に代わってもらいます。するとさっきまでは動ききっていなかった筋や関節がしっかりと動くのがわかり思わず生徒から「気持ちいい」の一言。先生にかかると簡単にやっているように見えますが、やはり経験と技術が必要です。
緻密な身体動作と看護の知識は一朝一夕で手に入れられるものではありませんが、生徒も正しく理解を深めれば先生のような看護者になれる日がやってきます。
 

 

今はまだできない事や分からない事もありますが、「できない」を「できる」に
「わからない」を「わかる」に変えていく場所が看護学校です。
ネガティブに捉えず自分の伸びしろだと思って、色々チャレンジです。

 

 
ゆっくり確実に看護の道を歩んでいきましょう。
前橋准看はあなたと一緒に歩んでいきます。